親の介護に関する相談・カウンセリング

親(家族)の介護に関する悩み

日本は世界一の超高齢社会

65歳以上の人口が総人口の7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。日本は1970年に7%、1994年に14%、2007年に21%を超え、世界に先駆けて「超高齢社会」に突入しています。総務省統計局の人口推計 によると、2023年9月15日現在の高齢化率は29.1%となっています。
下の図のように、欧米・アジア各国との比較においても、急激な高齢化の状況がわかります。

世界の高齢化率の推移
出典) 内閣府「令和5年版高齢社会白書」

介護者の抱える悩みやストレス

このような超高齢社会にあって、親(家族)の介護の問題に直面されている方は少なくありません。要介護者の介護度が要支援1~2までは必要なときに介助をする程度でも、要介護3以上では、ほとんど終日介助が必要となる場合もあります。同居している主な介護者のうち、ほとんど終日介護を担っている割合は、74.5%が女性、25.5%が男性となっています。

「同居の主な介護者」の性・続柄別構成割合「同居の主な介護者」の性・続柄別構成割合
出典) 厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」

主な介護者の悩みやストレスの有無についての調査結果では、69.2%があると回答しています。

主な介護者の悩みやストレスの有無主な介護者の悩みやストレスの有無
出典: 厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」 をもとに弊社にて作成

その内訳は、「要介護者の病気や介護」をはじめとして、それに続く形で、下の表のようになっています。

悩みやストレスの原因(複数回答)悩みやストレスの原因(複数回答)
出典) 厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」 をもとに弊社にて作成

カウンセリングの勧め

みなさんも、次のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

  • 漠然とした不安を抱えている
  • 相談機関や社会保障制度などについて知りたい
  • 仕事との両立に悩んでいる
  • 時間的・経済的な負担が大きい
  • 心身ともに疲れを感じている
  • 兄弟姉妹や家族との関係に苦労している

多くの方が、親(家族)の介護に関する悩みや課題に直面されています。どのようなご相談でも大丈夫ですので、ぜひ一度、こころケアのカウンセリングをご利用いただければ幸いです。

カウンセリングを通して、次のようなことが可能になります。

カウンセリングによって期待される効果

気持ちや状況の整理、不安やストレスの軽減

現状を見つめ直し、振り返り、言語化してカウンセラーと対話することを通して、気持ちや状況などを整理することができます。それによって、不安の軽減やストレスの緩和などが可能となります。

専門家とともに取り組むことが重要

一人ではどうしても主観的・近視眼的になりやすく、多様な視点からものごとを捉えることが難しくなります。そのため、ネガティブな自動思考(※1)の反芻状態から抜け出せないばかりか、そのような自分をさらに自己否定・自責してしまうことで、負の螺旋階段を下り続けるように状況が悪化してしまう、という相談者の方も少なくありません。
※1 様々な状況でその瞬間瞬間に自動的に湧き上がっては消えていくイメージや考え

また、深刻な状況であるにもかかわらず、誰かに相談したり、頼ったりしてはいけない、それは迷惑を掛けてしまうことだと、必要な援助要請行動(※2)(援助希求的態度)ができずに自分一人で抱え続けてしまう方もおられます。
※2 援助要請行動は、悩みやメンタルヘルス上の課題を抱えた際に、身の回りの他者や専門家などを頼り、相談して援助を求める行動。あくまでも自分自身による課題解決のために他者に援助を求める、自律的な行動。

困難な状況を抜け出すために有効なアプローチの1つが、専門家とともに取り組むことです。専門的かつ客観的な立場のカウンセラーだからこそ、一緒に考えさせていただくことを通じて、有用な情報提供が可能となったり、打開策が見出されたりすることもあります。

バランスのよい考え方ができるようになる

過去の出来事そのものや他人の言動を変えることはできません。しかし、自分の認知(ものごとの捉え方や考え方)や行動を変えることは可能です。カウンセリングでは、認知行動療法をはじめとした科学的に効果が実証されたアプローチにより、必要に応じて認知を見つめ直し、よりバランスよくものごとを捉え、考えられるようになるためのサポートを行うことができます。それによって、不安やストレスの軽減、メンタルヘルス不調の予防や改善などが期待されます。

生きづらさの緩和・軽減ができる

日々の生活において悩みがあるということは、日々をよりよく生きていきたいという思いがあることに他なりません。一生懸命に、真剣に日々を生きているからこそ、悩みを抱えたり、生きづらさを感じたりもするのではないでしょうか。
みなさんが抱える生きづらさを緩和し、自分らしく、よりよい日々を送ることができるよう、こころケアが最大限サポートさせていただきます。