専門家と取り組む成果
欲求に打ち克つことは困難
「好きなものを好きなときに食べたい」というのは自然な欲求の1つです。
さまざまな欲求と闘いながら、食事をはじめ運動や睡眠などの生活習慣の改善に一人で取り組むことは、とても難しいことです。
毎日時間に余裕がなく、ストレスを受け、感情の浮き沈みもある中で、セルフコントロールを続けることは至難の業といえるでしょう。
みなさんはこれまでに、次のような経験がありませんでしたか。
- 「初めのころは気合でがんばれていたものの、続かなくなった」
- 「順調に取り組めていたが、ささいなきっかけで途絶えた」
- 「高すぎる目標を掲げて、一歩を踏み出すことができなくなった」
- 「挫折経験が積み重なり、自信をなくした」
持続可能なアプローチ
カウンセリングでは、みなさんお一人おひとりの状況について丁寧に伺い、お気持ちに寄り添い、専門家として一貫した姿勢で真摯に伴走させていただきます。みなさんに適したアプローチ方法および無理のないペースでの実践をサポートしていきます。それにより、挫折・ドロップアウトのリスクを低減させることが可能になります。
ともに取り組むこと
また、誰かと一緒に取り組むことは、一人のときと比べて何倍もの効果が期待されます。家庭教師やパーソナルトレーナー、コーチがいることで、効率のよい学習習慣が身に付いて成績が上がったり、短時間で充実したトレーニングができ成果が表れたり、効果的に目標達成・自己実現に近づけたりします。
人は、行動目標を言葉にして誰かに伝えることで、その言葉通りに実行できていない自分を自覚したときに、認知的不協和(※1)が生じ、その解消のために動こうというエネルギーが創出されます。また、目標を共有した誰かと定期的に時空間を共有することによって、進捗状況の報告などのプレッシャーが生じ、自分が動き出す原動力につながります。そして、進捗報告に対して相手からの受容や共感、評価、称賛などを得ることで、さらにモチベーションが強化されます。また、相手からの情報提供やアドバイス、経験共有などによって、効率的かつ生産的な道が見出され、推進力が高められることもあるでしょう。
※1 矛盾する(相反する)認知を抱えたときに生まれる不快感・違和感。その解消のために考えや態度・行動を調整しようとする
このように、新たな習慣をつくり継続し、健康を手に入れ、維持・増進させていくために、有効なアプローチの1つが、誰かとの関係性の中で取り組むことだといえるのです。家族や友人、境遇をともにする誰か、相互信頼関係の形成されている人や専門家とともに取り組むことが成功の秘訣となります。
カウンセリングの効果
それと同様に、カウンセリングにおいても専門家であるカウンセラーとともに取り組むことで、客観的な視点から直面している状況が整理されたり、モヤモヤや不安、悩みが軽減されたり、打開策が見出されたりもします。心療内科・精神科に通院されている方も、カウンセリングを併用することで治療効果を高めたり、回復を促進させたり、社会復帰にかかる時間を軽減できるなどの効果が得られます。
医学的に診察・診断・薬を処方され治療に取り組んでもなかなかよくならない方が、人との関係性によって心のエネルギーを取り戻し、一気に快方に向かうということが起きるのも、ここに理由があります。
一人ではどうしても主観的・近視眼的になりがちで、多様な視点から物事を捉えることが難しくなってしまう傾向があります。そのため、ネガティブな自動思考(※2)の反芻状態から抜け出せないばかりか、そのような自分自身をさらに自己否定・自責してしまうことで、負の螺旋階段を下り続けるように状況が悪化してしまう、という相談者の方も少なくありません。また、深刻な状況であるにもかかわらず、誰かに相談したり、頼ったりしてはいけない、それは迷惑を掛けてしまうことだと、必要な援助要請(※3)ができずに自分一人で抱え続けてしまう方もおられます。
※2 様々な状況で瞬間的・自動的に湧き起こってくる思考やイメージ
※3 悩みやメンタルヘルス上の課題を抱えた際に、身の回りの他者や専門家などを頼り、相談して援助を求める行動。援助希求とも。あくまでも自分自身による課題解決のために他者に援助を求める、自律的な行動
なるべく早期にカウンセリングを利用いただくことで、課題解決の糸口にたどり着きやすくなります。
普段から予防的にカウンセリングを受けることを習慣化されておくこともお勧めです。