よくある仕事の悩み7選|対処法を知って悩みが深刻になる前に解決しよう
現代人は、日々の仕事で悩みを抱えている人が多いです。そのなかで、仕事の悩みをどうやって解決したらよいか、解決策が見つからず苦しんでいる人もいるかもしれません。
そこで本記事では、仕事の悩みの原因や対処法について解説します。日々の仕事に悩みを抱え、解決するための対処法を知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
仕事に悩んでいる人は多い
仕事に悩んでいる人は多いです。厚生労働省が令和2年に発表している「労働時間やメンタルヘルス対策等の状況」によると、54.2%の人が「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる」と回答しています。
出典:厚生労働省「令和2年版過労死等防止対策白書|2 職場におけるメンタルヘルス対策の状況」
仕事で悩むことは、悪いことではありません。むしろ仕事に対して真剣に向き合っているからこそ、悩みが生まれることもあるでしょう。
よくある仕事の悩み7選
仕事の悩みは、人や職種によってさまざまです。そこで、よくある仕事の悩みについて、以下の通り7つまとめました。
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職場の人間関係がうまくいかない
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仕事をうまくこなせられない
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今後のキャリアに悩んでいる
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給料面に対する不満・悩みがある
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現在の立場に対する悩みがある
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親の介護と仕事の折り合いがつかない
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仕事がつまらない・やる気が出ない
仕事の悩みは、誰しもが持つものです。仕事で成果が出せないことや、職場の人間関係がうまくいかないこと、昇給やキャリアップができないことなどが挙げられます。悩みを持つ年代はさまざまで、解決したとしても、キャリアを積む過程で新たな悩みが生まれるかもしれません。
職場の人間関係がうまくいかない
会社にはさまざまな年代や価値観を持つ人が集まっているため、すべての人とわかりあうのは難しいです。育ってきた家庭環境や学校教育、生活様式や働き方など、あらゆる点で相違があることで考え方にもずれが生じます。
例えば、20〜30代前半の平成生まれの人と、30代後半以降の昭和生まれの人とでは、価値観が異なります。平成生まれの人が常識と思っていた概念が、昭和生まれの人にとっては非常識となることもあるでしょう。この価値観の違いによる人間関係の悩みは、すべての年代の人たちが経験する悩みです。
仕事をうまくこなせない
「仕事をうまくこなせない」「仕事を覚えられない」といった悩みは、特に20代の新入社員など経験や知識が少ない人が抱えやすい悩みといえるでしょう。
入社前に抱いた理想の自分の姿と現実の自分にギャップを感じ、苦しむことになります。
今後のキャリアに悩んでいる
30代・40代以降になると、キャリアアップの機会が増え、それに伴う悩みを持つ人が増えます。
仕事を頑張っているのに出世できず悩む人や、惰性で仕事を続けてしまって専門性が身につかず、方向性に悩む人もいるでしょう。キャリアの問題はデリケートな部分があるため、人に相談しづらく、悩みを抱え続ける人が多い傾向があります。
給料面に対する不満・悩みがある
「年齢や抱える仕事量の割に給料が低い」「頑張っているのに正当な評価がされていない」「毎日一生懸命働いているのに給料が一向に上がらない」と悩む人がいます。
特に、結婚や出産などのライフイベントを経験する30代の人たちが感じやすい悩みといえるでしょう。
現在の立場に対する悩みがある
会社に勤めていると、昇給や役職を得るタイミングで、職場でのポジションが変わることもあるでしょう。これに伴い、それぞれの立場ごとに悩みが生まれることがあります。
例えば、新入社員として入社したての人であれば、仕事ができず、上司から厳しく指摘されることで悩みが生まれるかもしれません。また、中間管理職になったばかりの人であれば、仕事の難易度が急に上がり、責任が重くのしかかって悩みが生まれることもあるでしょう。仕事の悩みは年代問わず、それぞれの立場によって生まれるものなのです。
親の介護と仕事の折り合いがつかない
40代以降になると、親が高齢になり、介護が必要になるケースがあります。
仕事と介護の両立は難しく、私生活が多忙になることで仕事のキャリアパスを諦めなければならないケースもあるでしょう。その結果、「こんなはずではなかった」と人生に失望し、思い悩む人も一定数います。
仕事がつまらない・やる気が出ない
「仕事にやりがいを見出せない」「単調な毎日で刺激がない」といった理由で、やる気が出ずに悶々としている人がいます。この悩みは20代の若手社員から50代のベテラン社員まで、幅広い年齢層の人たちが抱える悩みの一つです。
関連記事:やる気が出ない・体がだるいのは病気のサイン?考えられる原因や対処法を解説
仕事の悩みが引き起こす問題
仕事の悩みがあると、業務に支障が出てしまい、問題が起こる可能性があります。仕事の悩みが原因で引き起こされる主な問題は、以下の通りです。
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精神的・肉体的負担が大きくなる
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仕事中に大きなミスを発生させてしまう可能性が高まる
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周りに迷惑をかけてしまう
仕事の悩みを抱えると、精神的・肉体的な負担が増え、仕事のパフォーマンスが落ちます。そのため、仕事で成果が出しにくくなり、キャリアアップが難しくなることもあります。場合によっては、同僚や上司に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
精神的・肉体的負担が大きくなる
仕事の悩みが継続すると、心身ともに負荷がかかり、疲弊してしまいます。
精神面では、過度なストレスが溜まってやる気が起きず、気分が落ち込みやすくなるでしょう。肉体面では、胃痛やめまい、頭痛などが生じて物理的に業務が行えなくこともあるかもしれません。寝付きが悪くなったり、眠りについてからも途中で何度も起きてしまったりして、苦しい日々を過ごす人もいます。
仕事中に大きなミスをしてしまう可能性が高まる
悩みごとがあると、頭の中がそのことでいっぱいになり、集中力が欠けてしまいます。その結果、仕事でミスが起きやすくなり、場合によっては会社に甚大が損害をもたらすような、大きな失敗をしてしまうこともあるかもしれません。
自分のミスで会社に損害を与えてしまうと、その後のキャリアップが難しくなることもあります。悩みが尽きない状態が続き、負のループに陥ってしまうでしょう。
周りに迷惑をかけてしまう
仕事は、周りの部署の人と連携しながら進めていくこともあります。そのため、自分がミスをしてしまった際に、他部署の人にまで迷惑をかける事態もあり得ます。そうすると、場合によっては部署間の関係が悪化し、悩みの種が増え、なかなか解決の糸口が見つからなくなってしまう人もいます。
仕事で悩みを抱えてしまったときの対処法
仕事で悩みを抱えてしまったとき、以下の対処法を行うことで解決できるかもしれません。
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悩みを解決できる本を読んでみる
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誰かに相談してみる
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転職する・環境を変える
まずは自分で悩みを解決できないか考え、対処法を検討してみることは大切です。そのための手段としては、本を読むことをおすすめします。また、どうしても悩みを自分だけで解決できそうにない場合は、身近な人に相談してみるのもよいでしょう。客観的な意見を聞くことで、解決するためのヒントが得られるかもしれません。
悩みを解決できそうな本を読んでみる
本を読むことで、気持ちが楽になったり、解決方法を学べるきっかけを掴めたりするかもしれません。
例えば、人間関係に悩むのであれば、人間関係に関する自己啓発本を読んでみることをおすすめします。悩みに関連する本を読むことで、同じ悩みを抱える人がいることを認識できます。また、同じ立場の人が実行した具体的な解決策が紹介されていることもあるため、再現性のある方法を学べるでしょう。
もちろん大切なのは、学んだことを実行に移すことです。悩みを解決するために、習得した知識を活用して積極的に行動していきましょう。
誰かに相談してみる
1人で悩み、考え、行動に移そうと思っても難しい場面があります。そんなときは、身近な人に相談してみるのはいかがでしょうか。周囲で「この人なら信頼できる」と思える人を探してみてください。仕事の悩みを相談できる主な相手としては、以下の人が上げられます。
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上司・同僚
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家族
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友人
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ネット上にいる詳しそうな人(SNSなど)
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心理カウンセラー
誰かに相談することで、自分では考えつかなかった新たなアイデアが加わり、解決の道に進めるかもしれません。ぜひ勇気を持って、信頼できる人に相談してみてください。
転職する・環境を変える
仕事の悩みは、自分が変わることで解決できる場合もありますが、自分では解決できないこともあります。その場合は転職したり、部署を異動したりするなど、環境を変えることをおすすめします。環境を変えた先で、事態が好転し、仕事で抱えていた悩みが解消することもあるかもしれません。
いきなり決断する必要はなく、まずは転職サイトに登録することから始めてもよいでしょう。仕事の悩みを解決するために重要なのは、今できる行動を起こすことです。
仕事の悩み相談には、オンラインカウンセリングもおすすめ
仕事の悩みを解決するために、自分で考え行動に移すことは大切です。しかし、自分で解決することだけにこだわると、考えが凝り固まって、前に進むのが難しくなることもあります。
そこでおすすめなのが、前述したように、他者に相談することです。身近な家族や友人、恋人や知人などに相談することで、問題解決のためのヒントが得られるかもしれません。とはいえ、面と向かって話せる存在が近くにいないという人もいるでしょう。そのような人は、オンラインカウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか。
オンラインカウンセリングには、以下のようなメリットがあります。
オンラインカウンセリングのメリット
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対面で話せる存在がいない人でも利用できる
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顔を突き合わせるのが苦手な人でも電話で相談できる
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カウンセリングに行く時間がない人でも利用できる
なお、オンラインカウンセリングの「こころケア」では、医療機関での臨床経験のあるカウンセラーが在籍していますので、一人ひとりに丁寧に寄り添い、専門家ならではの心理的サポートを受けられます。
「仕事の悩みが尽きず、解決できなくて苦しい」「誰かに仕事の悩みを打ち明けたいけど、打ち明けられる人がいない」
このような人は、「こころケア」をぜひ活用してみてください。
仕事の悩みを相談する際の注意点
仕事の悩みを誰かに相談することは重要です。しかし、相談する際に押さえておかなければならない注意点もあります。
具体的な注意点は以下の通りです。
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相談内容は明確にしておく
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悩みを抱えた時点ですぐに相談する
相談内容を明確にしておくことで、仕事の悩みの解決をスムーズにしやすくなるでしょう。また、悩みの相談は、悩みを抱えた時点で行うことが大切です。早期に悩みを解決することで、健康リスクを損なわずに済むからです。
相談内容は明確にしておく
相談する際は、相談内容を明確にしておきましょう。自分が抱えている問題を明らかにし、どのようなことに悩んでいるのか、自分の言葉で伝えられるように準備しておくとよいです。相談内容が明確になっていないと、相談時に愚痴や批判ばかりを口にしてしまい、建設的な話ができなくなるケースがあります。
前向きで実のある話ができるように、相談内容は事前にしっかり準備しておくことが大切です。
悩みを抱えた時点ですぐに相談する
悩みを抱えたまま日々を過ごすと、ストレスが溜まっていき、心身ともに疲弊する可能性があります。そのため、悩みを抱えたらすぐに相談する癖をつけましょう。すぐに相談することで、早期に解決できる可能性が高まり、疲弊するリスクが減らせます。
悩みができたら1人でいつまでも抱え込まず、他者に頼ることを心がけましょう。
まとめ
「仕事で成果を出せない」「職場の人間関係がうまくいかない」「昇給やキャリアップができない」など、仕事の悩みで苦しみ、心身ともに疲弊してしまう方は多くいます。仕事の悩みを抱え込むと、精神的にも肉体的にも負荷がかかり、ミスが増え、さらなる悩みが生じるなど負のループに陥ってしまうケースもあるでしょう。
仕事の悩みを解消するには、誰かに相談することが重要です。客観的な意見を聞くことで、解決のためのヒントが得られるかもしれません。
もしも周りに相談する人がいなかったり、相談しにくい内容だったりする場合、「こころケア」のオンラインカウンセリングを利用されるのはいかがでしょうか。インターネット接続ができる環境があり、プライバシーが守られ安心して話せる場所であれば、どこからでも利用でき、専門的なサポートを得ることができます。
仕事の悩みを解決し、心身ともに健康的な毎日を過ごすために、「こころケア」の活用をぜひ検討してみてください。
記事監修
公認心理師 櫻井 良平
国家資格
- 公認心理師
- 精神保健福祉士
- キャリアコンサルタント
- 社会福祉士
- 保育士
所属学会等
- 日本認知療法・認知行動療法学会
- 日本発達障害支援システム学会
(第17回研究セミナー・研究大会において学会賞受賞)
略 歴
- 医療機関や民間のセンター等での対面・電話・オンラインカウンセリング経験が豊富
- 認知行動療法にかかる厚生労働省・国立研究機関主催研修を修了
- 第一線の専門家に師事し、精神分析療法、解決志向短期療法、愛着理論、応用行動分析学等を研究
- 教育・心理・社会保障・保健医療分野における国内外の国際協力プロジェクトへの従事経験を持つ
(開発途上国における「育児・子育て手法」「発達アセスメント・支援ツール」「知能検査」の開発・普及プロジェクト等)