コラム

「オンラインカウンセリングが気になるけど、詳しい内容がよくわからない」と思い、利用に踏み切れない方は多いのではないでしょうか。

オンラインカウンセリングは誰でも気軽に悩みを相談できるオンライン上のサービスですが、数多いサービスがあり、自分に合ったものを選ぶことは難しいでしょう。

今回は、オンラインカウンセリングの特徴やメリット、選び方のポイントを解説します。少しでも悩みが解決できるサービスを選べるように、ぜひ参考にしてみてください。

オンラインカウンセリングとは

オンラインカウンセリングとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの通信機器を用いて、直接会うことなく受けられるカウンセリングです。インターネットが使え、プライバシーが守られ安心して話せる場所であれば、どこにいても気軽に利用できるサービスとして人気が高まっています。

オンラインとはいえ、経験豊富なカウンセラーが相談対応をしているため、対面のカウンセリングと同様の効果が得られることが特徴です。

オンラインカウンセリングの種類

オンラインカウンセリングは、実施する手段によって4つの種類に分けられます。それぞれのメリットとデメリットについて、以下の表にまとめました。

	メリット	デメリット
ビデオカウンセリング	お互いの表情を見ながら相談できるため、悩みを伝えやすい	使用機器の設定が必要になるため、慣れていないと使いにくいと感じる
電話カウンセリング	顔を見て話さなくても良いため、対面が苦手な人でも気軽に利用できる	相手の表情が見えないため、伝えたいことを捉えにくい
メールカウンセリング	直接話すのが苦手な人でも、自分のペースで相談できる	すぐに解決したい悩みの相談には不向き
チャットカウンセリング	直接話さなくても、会話に近い状態でリアルタイムで相談できる	タイピングが苦手な人は、スムーズに相談できない

ビデオカウンセリング

ビデオカウンセリングとは、パソコンやスマートフォンのビデオ会議ソフトを用いて、お互いに顔を合わせながら相談できる方法です。

対面カウンセリングと同様でお互いの表情を見られるため、悩みや不安の深さ、理解の有無などを画面上で読み取れるメリットがあります。

しかし、使用するビデオ会議ソフトの操作や設定に不慣れな場合は、使いにくさを感じてしまう点はデメリットになるでしょう。

電話カウンセリング

電話カウンセリングとは、スマートフォンや通話機器を用いて、音声のみを利用したカウンセリング方法です。

直接顔を合わせることに抵抗がある方でも、気軽に利用できるでしょう。また、難しい機器の操作が不要のため、パソコンの設定が苦手な方でも利用しやすいことはメリットです。

しかし、お互いの表情が見えず、音声のみで悩みを伝えるため、的確に伝えられない可能性があることはデメリットになります。

メールカウンセリング

メールカウンセリングとは、映像や音声を使用せずに、文字だけで相談できるカウンセリング方法です。

相談内容によっては、言葉で伝えにくい場合もあるでしょう。直接話しにくい内容でも伝えやすく、自分のペースで時間をかけて相談できることはメリットです。

しかし、文字だけの相談のため、相手が間違った認識をする可能性があります。また、リアルタイムで相談できないことから、すぐに解決したい内容の相談は不向きという点はデメリットといえます。

チャットカウンセリング

チャットカウンセリングとは、メールと同様に文字だけで相談できるカウンセリング方法です。ただ、メールとは異なり、リアルタイムに文字を送り合えることがチャットの特徴であり、会話に近い状態で相談できます。

直接話しにくい内容の相談や気軽に相談したい方には、テンポ良くやり取りができることにメリットを感じるでしょう。

しかし、タイピングに不慣れな場合はスムーズに相談することが難しいため、テンポの良さが不便である点はデメリットといえます。

オンラインカウンセリングの料金相場

オンラインカウンセリングの料金は、サービスの提供会社やカウンセリングの方法、相談時間などによって費用が異なります。

チャットやメールなど文字によるカウンセリングは、1回の相談ややり取りで約2,500円前後の料金設定が一般的です。定額プランの提供もあるため、相談内容に合わせてサービスを選ぶことがおすすめです。

また、ビデオや電話カウンセリングでは、相談時間によって料金設定が異なる場合が多くみられます。たとえば、30分で3,000円〜4,000円、80分で10,000円前後が一般的です。

オンラインカウンセリングは、通常の対面カウンセリングと比較して利用しやすい料金相場といえるでしょう。実際に対面カウンセリングは、30分で5,000円、80分で13,000円などの設定が多くみられます。施設管理代や維持費などさまざまなコストがかかるため、オンラインカウンセリングよりも高い料金設定なっています。

 

オンラインカウンセリングのメリット

オンラインカウンセリングのメリットとして、主に以下の4つが挙げられます。

• 時間や場所を選ばずに利用できる
• 外出が難しい人でも利用しやすい
• 直接人と話すのが苦手な人でも気軽に利用できる
• 比較的料金が安い

直接会うことなく相談できることはオンラインカウンセリングの特徴です。4つのメリットについて、ひとつずつ見ていきましょう。

時間や場所を選ばずに利用できる

オンラインカウンセリングは、指定された場所に行く必要がないため、自宅にいながら受けられます。そのため、プライバシーが守られ、自分が落ち着いて話せる場所であれば、利用できることがメリットです。

仕事や家事で忙しい方でも、休憩や隙間時間に相談することも可能で、カウンセリングのために時間や場所を調整する必要がありません。ストレスがない状態における円滑なコミュニケーションは、悩みや不安の解決につながるでしょう。

外出が難しい人でも利用しやすい

移動や外出準備が不要なオンラインカウンセリングは、仕事で忙しい方や小さなお子さんがいるママやパパ、病気によって外出が難しい方などにとって気軽に利用しやすいサービスといえます。

移動や外出準備の大変さがなく、落ち着いた状態で相談できることでしょう。

直接人と話すのが苦手な人でも気軽に利用できる

カウンセリングを利用したい人の中には、「顔や声を出すことに抵抗がある」という方も多いでしょう。カウンセラーとはいえ、知らない相手に相談することが苦手な場合や、自分の思いを他人に話すことに抵抗がある場合もあるかもしれません。

オンラインカウンセリングでは、顔出しに抵抗がある方は電話カウンセリングを使用したり、音声が苦手な方はメールやチャットカウンセリングを使用したりできます。円滑なコミュニケーションが取れれば、どの方法でも対面と同様の効果が得られるでしょう。

無理に苦手な方法でカウンセリングを受ける必要はなく、自分の性格や相談内容に合わせて、カウンセリングの手段を選べることはメリットといえます。

比較的料金が安い

対面カウンセリングでは、サービス提供側の施設管理費や経費など、カウンセリングを実施する上でさまざまなコストが必要になります。

一方、オンラインカウンセリングは、カウンセリングルームや管理費が不要になり、サービスを運営するコストが抑えられることが特徴です。そのため、オンラインカウンセリングはサービス運営費が少ない分、価格を抑えた料金設定が可能になります。

ただし、カウンセラーやカウンセリング手段、相談時間などによって料金は異なるため、事前に確認することが大切です。

オンラインカウンセリングのデメリット

オンラインカウンセリングのデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

• 通信機器の設定が必要
• 安全性に注意が必要
• 緊急対応には向いていない

オンライン上で行うサービスであるからこそ、通信の不具合や安全性の担保、緊急時の利用において使いにくさがあります。3つのデメリットについて、ひとつずつ見ていきましょう。

通信機器の設定が必要

オンラインカウンセリングでは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの通信機器を使用します。さらに、ビデオカウンセリングの場合はビデオ会議ソフトの使用、チャットやメールカウンセリングでは、それぞれ対応しているアプリが必要になるでしょう。そのため、事前に通信機器やソフト、アプリの設定をしなければなりません。

また、通信機器は不具合が発生しやすい点もデメリットです。映像や音声の乱れでスムーズなカウンセリングができなかったり、通信障害で中断したりといった状況もあるでしょう。タイムラグなどが発生すると相談しにくく感じられ、カウンセリングの効果が得られない可能性があります。

対策としては、事前にシステムの動作を確認し、不具合が発生したときの対処法について調べておくことが大切です。

安全性に注意が必要

オンラインカウンセリングでは、直接会ったことがないカウンセラーに、オンライン上で個人情報や悩みを伝える必要があります。そのため、個人情報の保護についての管理が徹底されていない場合、カウンセラーに相談した内容や個人情報が外部に漏れてしまうリスクがあるのです。

そこで、事前にプライバシー管理が徹底されているサービスか調べること、不必要な個人情報を話さないといった対策が大切になります。

緊急対応には向いていない

相談内容によっては、オンラインカウンセリングではなく、病院や適切な窓口に相談した方が良いケースがあります。たとえば、緊急性のある症状が出ている場合やリアルタイムで解決すべき状況では、オンラインの相談中に手遅れになる恐れがあるからです。

また、オンライン上では表情や仕草などは確認できても、全身を映すことは難しいため、大切な情報を見逃す可能性もあるでしょう。身体的な症状や心理的な悩みなど、緊急性が高い相談であれば、病院や適切な窓口に直接出向くことがおすすめです。

オンラインカウンセリングの選び方のポイント

オンラインカウンセリングは、選び方を間違えると、効果的な解決策が得られないだけではなく、相談したことで逆にストレスや不安を増す場合があります。

そこで、オンラインカウンセリングの選び方について、4つのポイントを以下に挙げました。

• 自分に合った方法で相談できるか
• 相談内容に対応できるカウンセラーがいるか
• プライバシーの管理は十分か
• 料金は問題ないか

カウンセリングの手段や料金など要望に合わせて利用でき、悩みを解決できるカウンセラーを選ぶ参考として、これらのポイントをひとつずつ見ていきましょう。

自分に合った方法で相談できるか

オンラインカウンセリングには、ビデオや音声、メール、チャットといった4種類の方法があります。直接話したい人や、顔を見ながら話すことが苦手な人、文字だけでやり取りしたい人など、利用する人によって使いやすい方法があるでしょう。

苦手な方法では嫌な気持ちのままカウンセリングを受けることになり、本当の悩みを相談しにくい状況を作り出してしまいます。

効果的なカウンセリングができるように、相談しやすい方法に対応しているサービスを選ぶことが大切です。

相談内容に対応できるカウンセラーがいるか

相談内容は、人間関係や夫婦関係、子育て、仕事、人生の悩みなど多種多様です。また、カウンセラーにおいても得意や専門分野があります。そのため、自分の悩みに対応できるカウンセラーを見つけることは、具体的な悩みの解決につながると考えられるでしょう。

ただ話を聞いて欲しい場合やピンポイントで悩みを解決して欲しい場合など、相談内容に合わせてカウンセラーを選ぶことがおすすめです。

また、公認心理師や臨床心理士などの資格を有したカウンセラーは、専門的な知識や実績も多く、安心して相談できるでしょう。

プライバシーの管理は十分か

オンライン上で個人情報や相談内容を伝えるため、情報漏洩のリスクがあります。自分自身を守るために、プライバシーの管理が徹底されているサービスを利用することが大切です。

プライバシーの管理が徹底している運営会社には、必ず「プライバシーポリシー」といわれる規定を明記しています。

そこで、利用する前に公式サイトを確認し、個人情報の取り扱いについてチェックすることが大切です。プライバシーの管理について、しっかりと記載されているサービスを選びましょう。

料金は問題ないか

サービス会社や利用時間、料金プランによって、必要な費用が異なります。事前に料金を確認し、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。

たとえば、低価格のサービスでカウンセリングの時間が10分などと短い場合は、解決まで至らない可能性があります。また、1回あたりの料金や複数回利用できる定額プランなど、設定しているプランによって相談回数が違います。

相談したい内容や頻度などを考慮して、適切な料金で受けられるサービスを選びましょう。

オンラインカウンセリングを受ける際の注意点

オンラインカウンセリングを受ける際は、使用機器の設定や操作に慣れることや、不具合が発生しないように動作確認をすることなど、事前準備が必要になります。また、対面とは異なる状況で、自分の気持ちをうまく言葉で伝えられないことも多いため、事前に相談内容を紙にまとめておくことがおすすめです。

さらに、緊急性のある状態など、症状によってはオフラインで対面カウンセリングを受けた方が良い場合もあります。

これらの注意点を踏まえて、オンラインカウンセリングの利用に適しているのか検討することが大切です。

まとめ

オンラインカウンセリングは、ビデオや音声、文字だけなど自分に合った方法で気軽に相談できるサービスです。時間や場所を選ばずに利用できるため、忙しい方や外出が難しい方でも悩みを解決できるでしょう。

そこで、スマートフォンで簡単に利用できるオンラインカウンセリング「こころケア」をおすすめします。医療機関の臨床経験があるカウンセラーが在籍し、専門的なサポートが受けられるサービスです。

信頼できるカウンセラーに相談してみたいと考えている方は、ぜひ「こころケア」のカウンセリングを検討してみてください。