コラム

人生がつまらない・楽しくないと感じる人の特徴|つまらない人生を変える対処法を解説

メンタルヘルス

「毎日がつまらない・楽しくない」「今の状況から抜け出したい」などのように、人生がつまらないと感じたことはありませんか?

実は、つまらないと感じるには、きちんとした理由が存在します。この理由がはっきりしないままでは、何も解決せず、人生は変わりません。

そこで今回は、後悔のない人生を歩むためにも、今の状況を変えたいと考えている方に向けて、取るべき行動を解説します。きっとこれからの人生に役立つ情報なので、人生を変えたいとお考えの方はご一読ください。

人生がつまらない・楽しくないと感じるとき

誰でも一度は人生がつまらないと感じたことはあるでしょう。では、人生がつまらない・楽しくないと感じるときは、どんな状況が考えられるのでしょうか。人生がつまらないと感じる状況には、以下のようなものが挙げられます。

【人生つまらない・楽しくないと感じるとき】

  • やりたくないことをしている

  • 人間関係がうまくいっていない

  • 毎日が同じことの繰り返しで刺激がない

  • 目標がない

  • 我慢している

  • 自信がない・ネガティブになっている

  • お金に余裕がない

このように感じるのには、2つの理由が考えられます。

1つ目は、「変化を感じることができていない」ことです。私たちは、周りの環境や自分の生活スタイルに変化がない場合、刺激が少ないことからつまらないと感じます。「なんだか最近つまらない…」と感じたときは、人生を変えるために行動するチャンスかもしれません。

2つ目は、「心が満たされていない」ことです。これは、自分のやりたいことができておらず、納得できていないことがあるため、負の感情が大きくなった状態です。まずは、自分と向き合い、自分を大切にすることで負の感情から抜け出せるでしょう。

人生がつまらない・楽しくないと感じる人の特徴

人生がつまらない・楽しくないと感じる人には、以下のような特徴があります。

  • 目標がない人

  • やりたくないことをやっている人

  • 他者と比較してしまう人

  • マイナス思考な人

  • 完璧主義な人

以降で詳しく説明していきます。

目標がない人

目標がない人は、自分が何をしたいのかがわからないため、充実した日々を送れず、人生がつまらないと感じやすくなります。

たとえば、「試験に合格する」「お金を貯めて旅行に行く」など、具体的な目標があれば行動に移しやすく、目標に向かって頑張っているという実感が湧くでしょう。また、目標をクリアできたときには、大きな達成感や充実感を味わうことができます。

つまり、将来に対してワクワクすることはとても大切であり、目標を持つことは生きる意味ともいえるのです。プライベートや仕事で具体的な目標を持っていないと、充実した人生は送れません。どんなに小さくても、目標を持つようにするとよいでしょう。

やりたくないことをやっている人

やりたくないことをしている人は、人生がつまらないと感じる機会が多いのではないでしょうか。たとえば、「人付き合いが苦手だが、友達の誘いを断れずに飲み会に参加することになった」など、自分の意思に反した行動を取らなければいけないときなどです。

また、「本当は今の仕事よりもやりたい仕事がある」など、好きなことをやれていない場合も同様です。このような状況が続くと、毎日が楽しいと感じられずストレスが溜まり、その結果人生がつまらない、楽しくないと感じるようになります。

反対に、「好きな仕事をしている」「趣味を楽しんでいる」というような人は、人生がつまらないと感じることは少ないのではないでしょうか。

他者と比較してしまう人

自分と他人を比較して、劣等感を持ってしまう人も人生がつまらないと感じる人の特徴のひとつです。SNSの普及により、他者の生活の様子を簡単に見ることができるため、つい自分と比較してしまいます。そして「あの人は毎日充実していて楽しそう」「お金に余裕があるのに自分は…」など、他人の人生を羨ましく感じて劣等感を抱くようになるのです。

しかし、SNS上ではみんな自分の華やかな部分しか見せません。誰しも見えないところでの、悩みや不安を持っているものです。もちろん比べることは悪いことではありません。あまり他人と比べすぎず、感じた劣等感を「自分も頑張ろう」というエネルギーに変えられたらよいのではないでしょうか。

マイナス思考な人

マイナス思考な人も、人生がつまらないと感じるでしょう。マイナス思考な人とポジティブ思考な人では、同じシチュエーションであっても感じ方が違ってきます。仕事でミスをしてしまった場合で説明しましょう。

  • マイナス思考な人…自分はダメな人間だ、何をやってもうまくいかない

  • ポジティブ思考な人…同じ失敗をしないようにするには、どうしたらよいのか考えよう

このようにマイナス思考だと、物事をプラスに考えることができず「悪いことばかり起こる」「つまらない」とますますネガティブな気持ちになり、良いところに目を向けることができなくなるのです。

また、マイナス思考な人は「失敗するかもしれない」「やっても無駄だ」など、起こってもいないことを心配するあまり、行動できず今の自分から抜け出せないといった状況に陥る場合もあります。

完璧主義の人

完璧主義の人は、何事に対しても100点を目指し、行動します。完璧でありたいというプレッシャーから、人生に窮屈さを感じているのです。また、完璧ではないと納得できないため、心身ともに疲れてしまうこともあります。

100点を目指すのは素晴らしいことですが、結果が100点ではなかったときに自分を責めてしまうこともあるでしょう。完璧主義の人は、常に完璧を求めているため、「成功しないなら意味がない」といった極端な考え方をする人もいます。それゆえ、完璧にできる状態であると確信してから行動するため、変化や刺激のない単調な日々が「つまらない」と感じてしまうのです。

つまらない人生を変える対処法

では、どうしたらつまらない人生に変化を与えることができるのでしょうか。対処法は、以下の6つがあります。

  • しっかりと休息をとる

  • 毎日の過ごし方を変えてみる

  • 環境を変えてみる

  • 新しいことに挑戦する

  • 自己肯定感を上げる

  • 人に会って話をする

それでは、対処法について詳しく説明します。毎日つまらないと感じている人は、少しずつでも実践していくことで、きっと前向きな気持ちになれるでしょう。

しっかりと休息をとる

毎日つまらないと感じるなら、まずは休息をとることが大切です。仕事や家事に追われ、休む暇もなく働いていると、疲れが溜まる一方です。また、時間に余裕がないため、遊びや趣味など楽しむ時間を持つことができません。

人は疲れていると余裕がなくなるため、気分が不安定になりイライラしやすくなります。たまには夜早くに布団に入り、睡眠をしっかりとりましょう。十分な睡眠をとることで、すっきりした気持ちで過ごせるようになります。

睡眠だけでなく、自分の好きなことをするのもよいでしょう。読書をしたり、お風呂にゆっくり入ったり、カフェでコーヒーを楽しむなど、なんでもいいです。自分がリラックスして、ゆったり過ごせることを意識してみましょう。

毎日の過ごし方を変えてみる

毎日の過ごし方に変化をつけてみるのもおすすめです。たとえば、日頃から運動をしていない人は、身体を動かす時間を作ってみましょう。運動をすることで前向きな気持ちになり、ネガティブな感情を解消することができるかもしれません。

その他には、美味しいものを食べたり、普段使わない電車やバスで通勤してみたり、インテリアを変えてみたりなどが挙げられます。いつもの生活に変化を与えることで気分転換になり、新たな発見をすることもできるでしょう。

環境を変えてみる

環境を変えてみるのも、つまらない人生を変える対処法のひとつです。思い切って、住む場所を変えたり、習い事をして新たなコミュニティをつくってみたりするとよいでしょう。

場所や人など、新しい環境になることで刺激が増えます。新しい環境は不安に思うかもしれませんが、勇気を出すことで人生を変える一歩になるでしょう。

新しいことに挑戦する

単調な毎日がつまらないと感じるなら、新しいことに挑戦してみるのもよいでしょう。新しいことに挑戦すると、価値観や考え方が刺激され、今の状況を変えることができるようになります。

やりたい仕事があるなら、それに向けて資格の勉強をするのもよいですし、自分磨きのためにジムに行くのもよいかもしれません。「やりたいこと、目標がない」という方は、今までチャレンジしたことのない髪型やメイクに挑戦するだけでも、新しい発見や刺激を感じることができるでしょう。

自己肯定感を上げる

人生を変えていくには、自己肯定感を上げることも大切です。自己肯定感とは、よいところも悪いところも含め、自分を認めることです。自己肯定感の低い人は、自分に自信がないため、「どうせできない」などネガティブに考えてしまいます。また自己肯定感が低いことで、劣等感や無力感といったマイナスな感情を持ちやすくなります。

自己肯定感を上げると、ネガティブな感情を軽減でき、心にも余裕が生まれやすくなります。何事もポジティブに捉えるとよいでしょう。自分の短所を長所に置き換えてみたり、おしゃれをして自分に自信をつけたりすると、前向きになれるはずです。また、人から褒められたら素直に受け取ることも、自己肯定感アップにつながります。

関連記事:自己肯定感とは?低い人の特徴や高める方法をわかりやすく解説

人に会って話をする

人と話をすることも、人生を変える対処法になります。とくに、人とあまり話をしない人や、一人で過ごすことが多い人は、積極的に人に会って話をしましょう。話の内容は、楽しかったことでも悩みでもなんでも構いません。ただ話を聞いてもらうだけでも気分転換になります。また、自分の気持ちを認めてもらえることで、心が満たされるでしょう。

気軽に話せる相手がいない場合は、カウンセリングを受けるという方法もあります。悩みなどを打ち明けることで、ストレス解消になるでしょう。

人生がつまらないという感情が長く続くときは

人生がつまらないからといって何も行動しないでいると、充実感を得られないままの人生が続くことになるでしょう。不満や不安ばかり感じていると、人間関係も悪くなっていきます。うまくいかない状況にストレスばかりが溜まっていき、最悪の場合うつ病になってしまう可能性もあります。

うつ病にならないためにも、最近つまらない、楽しくないと感じることが長く続いている場合は、これまで紹介した対処法を実践し、放置しないようにしましょう。

まとめ

人生がつまらないと感じる人の特徴や対処法についてご紹介しました。人生がつまらないと感じる原因は、目標がなかったり単調な毎日だったりと、時間や心に余裕がない状態といえます。新しいことにチャレンジしたり、運動したり、簡単なことから始めてみるのもよいでしょう。つらい状況が続くときは、専門家のカウンセリングを受けるのもおすすめです。

オンラインカウンセリングの「こころケア」では、スマホとインターネット環境があり、プライバシーが守られ安心して話せる場所であれば、どこからでもカウンセリングを受けることができます。資格や性別など、ご希望にあったカウンセラーをお選びいただけます。医療機関で臨床経験のあるカウンセラーも多数在籍していますので、安心してご相談ください。

 

記事監修

公認心理師 櫻井 良平

監修者写真兼カウンセラー写真

国家資格
  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • キャリアコンサルタント
  • 社会福祉士
  • 保育士
所属学会等
  • 日本認知療法・認知行動療法学会
  • 日本発達障害支援システム学会
    (第17回研究セミナー・研究大会において学会賞受賞)
略 歴
  • 医療機関や民間のセンター等での対面・電話・オンラインカウンセリング経験が豊富
  • 認知行動療法にかかる厚生労働省・国立研究機関主催研修を修了
  • 第一線の専門家に師事し、精神分析療法、解決志向短期療法、愛着理論、応用行動分析学等を研究
  • 教育・心理・社会保障・保健医療分野における国内外の国際協力プロジェクトへの従事経験を持つ
    (開発途上国における「育児・子育て手法」「発達アセスメント・支援ツール」「知能検査」の開発・普及プロジェクト等)